彼岸の入りに思ふ
先日、仕事の合間に時間があったので息子を幼稚園に迎えに行きました。
息子はまさか私が来ると思わなかったので「びっくりしたぁ」と言いながら少し嬉しいようでした。
そして、2人で話をしながら駐車場に向かって歩いて行きました。
いつものように車に乗り込むと、息子が「自分で(チャイルドシートのベルトを)できる」と言い、後部座席のドアを閉めてしまいました。
私は、「大丈夫かな?」と思いながらも運転席へ乗り込み後部座席で奮闘する息子の姿を見守ることにしました。
息子は、シートベルトの金具の部分を掴むと、両腕を目一杯挙げて金具をベルトの上まですべらせた後、腕を前に突出しベルトを伸ばし、そのまま体をひねりなんとも上手にベルトを装着しました。
「お、やった」と私が思っていると、誇らしげな顔をした息子が私の方を見て「信じてくれてありがとう」と言ったんです。
「信じてくれてありがとう」って。
この息子の一言に完全に不意を突かれて、同時に心を打たれて、ここだけの話しその場で涙がこぼれそうになりました。
「信じてくれてありがとう」ってなんて素敵な言葉なんだろうか。
今の世の中「簡単に人を信じてはいけない」って教えざるを得ないような状況だけど
信じるべき人のことは信じきることができる
信じて欲しい人には信じてもらえる
そんな自分自身でありたいです。