小池龍之介さん

昨年9月に自身のWebページ上で

 

「解脱が近いと感じでおり、解脱に至るための瞑想修行の旅に出る」

 

という趣旨のメッセージを残し修行へ赴いた小池龍之介さんこと小池空朴。

このメッセージを目にした私の感想は

 

「本当に!?」

 

と思うと同時に、胸がどこか熱くなるような思いを抱いたことを覚えている。

 

それから半年。奇しくも彼岸の初日にサンガのブログにある記事が投稿された。

解脱失敗とその懺悔――小池龍之介さんからの電話

 

朝食をとりながらその記事を読んだ。

仕事から帰って子どもを寝かしつけてから、事務作業をしながら音声も聴いた。

今まで氏の著作等は読んだことはなかったが、真摯に純粋に懸命に解脱を目指していたことが伝わってきた。

しかし、今回解脱が近いとしていた自分の思い違いやそれまでの言動を深く懺悔し、包み隠さず語っていた。

おそらく録音しながら何度も深々と頭を下げていたんだろうと思う。

 

家族や財産、友人など私が愛して大切に守りたいと思っているものへの執着を離れ、釈尊の足跡を追うように解脱を修行に向き合った彼を羨む気持ちが僕の心の中にモヤモヤと漂ってい拭いきれない。

 

全て聴き終わって「やっぱりできなかったじゃないか」とか茶化したり笑ったりする気持ちは微塵も起きない。

 

本当に、純粋に真摯に修行をして打ちひしがれて苦しんでいる苦悩の様子が伝わってきて、その姿勢の足元にも及ばない自分、そこへ向かう気持ちさえも怪しい自分が情けなく、途方もなく虚しく思えてしまった。

 

小池龍之介さんは還俗するそうだ。

 

僕らはいつだって途中を生きている。

完成からは程遠い、道のりを小さな、些細なことを積み重ねながら生きている。

 

今の苦しみや虚しさも「結果」ではなく「過程」の1つだとすれば、情けないままでも無様でもまだまだ生きててやってみようと思う。

 

そんな夜だった。

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